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発音記号ってなに

episode 1

 

 

○発音記号を最低限読めるようになりたい

 

発音記号には、IPAという国際基準がありますが、

実は、日本国内でも、英語圏でも、その国によって

少しずつ異なった記号が使われていることがあります。

 

基本は、使われているアルファベットをローマ字読みすればいいのですが、

それでは読めない音があります。

 

そこで、まずは発音記号を読めるようになるために、

覚えておく必要があるものを順に説明します。

※中で出てくる記号の詳細については、次回から説明します

 

・Step 1: アルファベットにない記号

・Step 2: アルファベットとは違う発音を示すもの

・Step 3: 日本語にないので注意して発音するもの

 

 

 

○アルファベットにない記号

 

まず、Step 1「アルファベットにない記号」。

 

例えば、/ æ /。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなアルファベット、見たことないですよね。

しかし、発音記号には多くの独特な形のものが存在しています。

そのため、まずは発音記号を読めるようになる第一歩として、

このような「アルファベットにない記号」を覚えていきましょう。

 

 

続いて、Step 2「アルファベットとは違う発音を示すもの」。

 

例えば、/ j / 。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アルファベットのローマ字読みだと「ジ」の音ですが、発音記号では違います。

これ、実は i の音を子音化したもので、アルファベットの y の読みなのです。

 

・yes /jés/ ・you /júː/ ・young /jʌ́ŋ/

 

このように、発音記号にはアルファベット読みとは違うものもあります。

特に勉強したての初期は、よく辞書で発音を調べると思いますが、

その時に、このような通常の読みと違う発音記号に

つまづいてしまう人が少なくありません。

Step1で独特の形を覚えた後は、

アルファベット読みとは違う読み方の発音記号を覚えましょう。

 

 

そして最後に、Step 3「日本語にないので注意して発音するもの」。

 

これはどういうものかというと、例えば、/ f / や / v /。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この / f / と / v / の音、実は日本語の五十音にありません。

 

・・・え、なんですって?

 

その気持ち、よくわかります。

これが日本人にとって英語発音を苦しめている所以の一つかもしれません。

 

次回エピソードで詳しく説明しますが、この / f / や / v / の音は、

アルファベットの音ではなく、「摩擦音」なのです。

(よく / f  の発音の際に、「下唇を上の歯で噛んで発音しなさい」と言われるアレが、摩擦音です)

 

このように、英語には日本語の五十音にない音が多く存在するため、

日本語にない発音をする発音記号を覚えていきましょう。

 

そして、今後は実際の発音の音もアップできればと思いますので、

一緒に聞きながら理解していきましょう。