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発音記号ってなに
episode 2 /æ/
○発音記号を徹底解説
episode 1 で、ローマ字読みでは読めない発音記号についてお話しました。
“発音記号には、IPAという国際基準がありますが、
日本国内でも、英語圏でも少しずつ異なった記号が使われていることがあります。
基本は、使われているアルファベットをローマ字読みすればいいのですが、
それでは読めない音があります。“ (episode1)
今回からは、毎回一つずつ発音記号をピックアップし、
例を挙げながら、読み方をはじめ解説していきます。
第1回は、前回も触れた /æ/ です。
○英語には「ア」の音がいくつも存在する!?
さて、今回の発音記号である /æ/。
この記号は何と読むのでしょうか。
正解は、おおむね日本語の「ア」と同じ読み方をします。
ん?おおむね?断定できないの?
気になった方もいらっしゃるかと思いますが、
英語には母音(アイウエオ)が日本語よりも圧倒的に多く、
日本語の「ア」に置き換えられる音だけでも、実は4種類あります。(母音のみ)
そして /æ/ は、4種類ある「ア」のうちの1つです。
○発音の仕方と、単語例。
ここからは、発音の仕方と例を見ていきましょう。
まずは発音。
1. 「エ」の口をして縦にあける
2. 大きなハンバーガー(最低2段以上)にかぶりつくつもりで「ア」と言う
3. /æ/ のできあがり!
続いて単語例です。
/æ/が出てくるのは、単語の最初の音として出てくる場合と、
子音に挟まれた a のスペルがある場合に限られます。
apple /ˈæpl/
answer /ˈænsər/
cat /kæt/
back /bæk/
past / pæst/
○ /æ/ のまとめ
今回の/æ/は、日本語の「ア」では言い換えることができません。
さらに、/æ/ の発音を間違うと、意味が変わる単語も多く存在します。
奥が深い「ア」の世界。次回は違う「ア」を解説します。